この記事に書いてあること
- 「天才はあきらめた」のあらすじ
- 「天才はあきらめた」を読んだ感想
- 作中の山里さんの心に残った名言
おーはようございまーす!!
なんかどっかで聞いたことある、あいさつで始まりましたけども!
今回は、お笑い芸人である山里亮太さんのエッセイ「天才はあきらめた」についてご紹介します。
- 山里さんの成功の秘訣がわかる!
- 山里さんのクズっぷりに普通に引く…
天才はあきらめた 著:山里亮太
南海キャンディーズ山里さん・オードリー若林さんの半生をドラマにした「だが、情熱はある」を見て、原作のエッセイが気になっている方もいるのではないでしょうか?
「だが、情熱はある」って原作エッセイってどんな感じ?
本作にはドラマに登場するエピソードが多く含まれており、これを読めばドラマの名シーンの描写をより生々しく鮮明に感じることができますよ。
本の感想は、カッコ悪い部分も素直にさらけ出す山里さんの生き様が最高に感じられる一冊でした!
嫉み、嫉み、つらみ…人間のあらゆる負の感情を燃料として突っ走っている山里さんの姿は、正直言ってカッコいいです!(スゴすぎて引くけど)
また巻末にはオードリー若林さんの解説が書かれており、こちらも感動しました。
- 自分を奮い立たせたい人
- コンプレックスに悩む人
- 自信がなく劣等感を抱えている人
自信がない、才能がない、コミュ力がない、など「たりない…」と感じる人にオススメの本です。
同じく「たりない」人である山里さんがどのようにプラスに転換してきたかがわかりますよ。
今回は「天才はあきらめた」の大まかなあらすじや心に残った名言を紹介していきます。
こんな人に読んでほしい!
- なにかとこじらせてる…
- ドラマを見てエッセイが気になってる
解説|山里亮太著「天才はあきらめた」はどんな本?
嫉妬の化け物・南海キャンディーズ山里は、どんなに悔しいことがあっても、それをガソリンにして今日も爆走する――
「天才はあきらめた」は、2006年に発売された「天才になりたい」を山里さん本人が全ページにわたり徹底的に大改稿、新しいエピソードを加筆して2018年に発売されました。
累計発行部数は18部を突破。現在「だが、情熱はある」のドラマも話題になっていることから、ますます注文度が高まっているエッセイです。
著者|山里亮太について
お笑いコンビ「南海キャンディーズ」のツッコミ担当である山里 亮太さん。
今や日テレの朝の顔でもあり超売れっ子司会者。トークが上手い。頭がいい。女優:蒼井優さんの旦那さん。よく見りゃイケメン。そして意外と脚が長い(身長178cm)
いや、スペック高すぎでしょ!
結婚後から好感度急上昇!という印象もありますが、以前の山里さんに対するイメージといえば、
- 非モテキャラ
- 毒舌ですぐ炎上しちゃう
- しずちゃんの相方の赤メガネ
という印象があるのではないでしょうか?
(…ファンの方すみません)
この「天才はあきらめた」ではそんな結婚前のギラッギラの山ちゃんを感じることができます。
正直言って「この人、ガチで性格悪い」と思いました。とにかく嫉妬がすごい(褒めてます)
本書の隅々にまで行き渡る異常なまでの嫉妬深さ。まるで嫉妬の化け物です(褒めてます)
それでも、山里さんが”愛されキャラ”な理由も本を読んでなんとなくわかった気がします。
また山里さんといえば豊富なボキャブラリーでのツッコミが特徴です。お笑いのために広辞苑を読み込んでいたとあって語彙力・文章力が凄い!
それもあって、文章が読みやすく言葉選びがおもしろいので、とても読み応えがありました。
色々言ったけどわたし山ちゃん(ボス)のこと好きですよ///
※ラジオ「山里亮太の不毛な議論」毎週聴いてます
内容|格好悪いことも情けないことも全て書いた芸人の記録
天才はあきらめた。だけどその瞬間、醜い感情は一気に自分の味方になった。その感情を燃料に変換させるワザを使うことで、努力というしんどい行動が簡単にできるようになったから
山里亮太「天才はあきらめた」より引用
「天才はあきらめた」は芸人・山里亮太が芸人として成り上がるまでの自伝です。
- 負の感情をどうやって「ガソリン」に変えてきたのか?
- 「自分は天才じゃない」と悟った山里さんはどんな行動を取ったのか?
格好悪いことも、情けないことも、包み隠さず全て書かれた芸人の記録といえます。
「天才はあきらめた」はこのような流れで話が進んでいきます。
- 幼少期〜高校時代
- 大学時代
- NSCお笑い養成所時代
- M-1グランプリでつかんだ栄光と絶望
- 再度M-1をめざす過程
- 初の単独ライブ
作中を通して、山里さんは嫉妬の天才でもあり、努力の天才でもあると感じました。
どんなに悔しいことがあっても、それをガソリンにして爆走し続ける山里さん。
挫折を繰り返しながらそれでも闘い続ける山里さんの姿にきっとあなたも心を打たれるでしょう。
努力の仕方・嫉妬への向き合い方については、今の社会を生き抜くためのノウハウにも感じました
Kindleでも購入可能
「天才はあきらめた」は電子書籍のKindleでも購入可能です。
同じく「だが、情熱はある」の原案であるオードリー若林さんの「ナナメの夕暮れ」もKindle版が出ています。
気になった方は若林さんのエッセイも合わせて読んでみてくださいね。
\ Kindle版はAmazonリンクから /
「天才はあきらめた」のあらすじ・山里さんの名言集
ここからは「天才はあきらめた」の簡単なあらすじと共に作中の山里さんの名言をご紹介します。
ネタバレを含みますので、見たくない方はブラウザバックでお願いします!
①「何者かに」なりたい|学生時代
どんなに些細なことでも、小さい自信をはりつけていく。それを繰り返していくと、結構立派な張りぼてが作られていった「張りぼての自信」の完成。
山里亮太「天才はあきらめた」P.27より引用
高校時代は、教室の隅っこで友人と集まって”レペゼン教室の隅”をかましていた山里さん。
「何者かになりたい」「モテたい」というぼんやり過ぎる目標を持ちながらも、卒業後の進路は悩んでいました。
ある日、親友から「山ちゃん、時々おもしろいこと言うからお笑いやってみたら」と言われます。その一言が自信になり、山里さんはお笑いの道を目指すことになりました。
まわりの何気ない一言が自信になることってあるよね
高校卒業後は、1年間の浪人生活を経て関西大学に進学します。当初は芸人を目指すために吉本のお笑い養成所(NSC)に入校するつもりでした。
しかし母親に反対され「大阪の一流大学に合格したら、吉本の学校に行かしてあげる」と言われたため、必死で勉強の末に合格。
大学で寮に入った当初は人見知りを発揮していましたが、いい先輩にも恵まれ徐々に人間関係にも慣れていきます。
自分の中の人見知りのブレーキに、もう一つ問いを足す。そうすることで人見知りは誰よりも相手のことを幸せにする才能へと変わる。
山里亮太「天才はあきらめた」P.38より引用
山里さんは、「こういったらこう思われるんじゃないか…」など詮索しすぎて、行動が制限されることで人見知りになる、と言っています。
その反対に「どうすれば相手に喜ばれる?」と考えることで、相手を活かす言動がわかるようになり、徐々に人見知りも解消していったようです。
これは現在のテレビでの山里さんのゲストへのトークの回し方など見ていると納得ですよね?
山里さんの相手をおもしろくする技術の原点は、きっとここから来ているんでしょう。
相手を喜ばせることができる人は、人を幸せにすることができるから。
山里さん自身の経験から教訓を導き出しており自己啓発としても参考になりました
②暴君、山里爆誕!|お笑い養成所時代
忘れない、この嫉妬を。これをエネルギーに変えることが、これからの僕を絶対救ってくれる。
山里亮太「天才はあきらめた」P.84より引用
吉本のお笑い養成所では男性コンビを組み、日々練習・ネタ作りに明け暮れていましたが、いまいちパッとしない日々。
そんな中、同期のキングコングが大人気となり、笑いをガンガンかっさらっていくのを見て、それはもう猛烈に嫉妬していました。
同期のそんな姿を見せられたら、相方とのネタの練習にもさらに熱が入りますよね。以前にもまして練習に熱がこもります。
ただ、この時の過去の相方に対する山里さんの姿勢は、酷いものでした…(本人も本の中で言っていますが)
正直、ドン引きしたよ…
自分がネタを書いていることもあり、相方の努力不足が気になるのでしょう。相方に相当キツくあたってしまいます。
感情を抑えることなく相方に態度や暴言でぶつけていく様子は、見ていて胸が苦しくなりました。
だけど、それだけお笑いに対する情熱、絶対売れてやる!という執念がつよいということ。
そんなに必死になれるものが見つけられて、とことんストイックになれる山里さんが羨ましくもありました。
どんな感情でも包み隠さずさらけ出しているからこそ、読む人が惹きつけられてしまうんでしょうね
結果的に、相方さんが山里さんのストイックさについていけず、コンビは解散。
次に山里さんが相方に選んだのが、
そう、しずちゃんです!!
③しずちゃんとの出会い|南海キャンディーズ結成
僕は男女コンビになろうと考えてた。理由は簡単、競争相手が少ないから。
山里亮太「天才はあきらめた」P.121より引用
「競争相手が少ないから」と、男女コンビになろうと決めていた山里さん。
いちいち策略家なのよねw
当時しずちゃんは別のコンビを組んでいましたが、あの手この手を使ってしずちゃんとコンビを組むに至ります。
その後しずちゃんを活かすためのツッコミというスタイルを確立し、M-1グランプリ優勝という目標を胸に南海キャンデーズはさらなる躍進を続けます。
④嫉妬→努力…そして|M-1グランプリ2004の裏側
嫉妬をガソリンに変える。そしてサボる理由がなくなったことを喜ぶ。そう思い込ませた。
山里亮太「天才はあきらめた」P.161より引用
評価されない悔しさや、ウケている芸人への嫉妬心を、ガソリンに変えてひたすら努力する。そんな日々が続きます。
どんな出来事があっても、それを努力の方向につなげて、ひたすらストイックに行動する…その姿勢、見習いたいですね
また、この本の挿絵では、たびたび山里さんのネタノート(心の叫びノート)の殴り書きのメモが登場します。
吉本の社員さんがこちらを見ることもなく放ったあのセリフを思い出して、あえて自分をイライラさせて、その怒りでサボる選択肢を消すことにした。
山里亮太「天才はあきらめた」P.142より引用
いつかこの人に全力で嫌な言葉を浴びせてやる。いつか覚えとけよ……。
山里亮太「天才はあきらめた」P.154より引用
業界の人に言われた言葉や、その言葉に対する復讐の言葉の数々…お世辞にもキレイとは言えない文字でツラツラと書き殴られているのです…
それ、もはやデスノートやん…
デスノートさながらの殺傷力を持った殴り書きからも、山里さんの「絶対に見返してやる!」という強い執念が感じられます
そこまで嫉妬に狂って努力できる人、私は今まで見たことありません。
悔しさをバネに頑張る。それを何度も繰り返す。
こういう人を「天才」と呼ぶんだと思いました。
そんな努力の甲斐あって、その年のM-1で南海キャンディーズは準優勝。芸人として更に高みに登り詰めていくのでした。
\ ちなみに… /
その後、しずちゃんが人気者となり、しずちゃんに嫉妬するあまり「映画フラガール揉み消し事件」が発生したり、
忙しさ&ストレスから暴飲暴食に走ったり…とさらなる困難に襲われますが、ネタバレはここまでで。
続きは本作で楽しんでね
しずちゃんと不仲になりギクシャクする時期がありますが、その後2016にM-1に再出場する経緯に至った部分は、しずちゃんのお笑いや山里さんへの想いを知ることができ、とても感動しました。
ドラマが気になるという方はHuluで、南キャン山里さん・オードリー若林さんの半生をドラマにした「だが、情熱はある」で見ることができます。
また、Huluでは相方しずちゃんとオードリー春日さんのオリジナルストーリー「たりてるふたり」も配信されているのでそちらも注目です。
⑤オードリー若林さん解説|ぼくがいちばん潰したい男のこと
一番の友人にして、一番潰したい男。それがぼくにとっての山里亮太である
山里亮太「天才はあきらめた」P.237より引用
本書の最後にはオードリー若林さんの解説が載っています。
若林さんと山里さんは、以前「たりないふたり」というユニットを組んで漫才をしていました。
本文には、”たりない者同士”の二人の出会いから今にかけての、若林さん目線での山里さんの様子が鮮明に描かれています。
解説の中で、「天才はあきらめた」と言いつつも、「天才と思われることを諦めてないし、周りに天才と言わせたがっている」という山里さんの思惑を暴いているのには、たりないふたりの漫才を見ているようで思わず笑ってしまいました。
しかし、その上で「山里亮太は天才だ」と認めているのが、親友であり、戦友でもある二人の関係性が色濃く知れて、感動しました。
個人的に気に入ってるのが、若林さんが山里さんのことを「内面がヤンキーなのである」と解説していること。
これには「表紙のイラストを見て」なるほど、と唸りました。
ヤンキーみたいな喧騒で
バイク乗ってるもんねw
若林さんの文章力の秀逸さも味わうことができる、最高の解説になっているので、ぜひ最後まで読んでほしいです。
多分、もっと「たりないふたり」のことを知りたくなるはずですよ。
ちなみに山里さんと若林さんのユニット「たりないふたり」の動画もHuluで見ることができます。
気になった方はぜひ登録してみてくださいね。
「天才はあきらめた」を読んだ感想
最後に人見知りで劣等感が強くて自称クズの私が「天才はあきらめた」を読んだ率直な感想です。
お見苦しいと思いますが
よければ読んで下さい
山里亮太になりたい
この本を読んで最初に思ったのは、私と山里さんは意外にも共通点が多いということ。
- 劣等感が強い
- 自分に自信がない
- 嫉妬深くて根に持つ
- 理想主義で完璧主義
なんというか、お恥ずかしい限りなんですが私も未だに厨二病が抜け切らず、
- 他の人と違うことがしたい
- っていうか、モテたい
- 何者かになりたい
- あわよくば天才になりたい
とか考えちゃってるわけですよ(イタタタタ…)
でも私は凡人で、山里さんは天才です。
何がこうも違うのか考えた時、やっぱり負の感情を努力に転換できるか否かだと思いました。
私だったら、というか多くの人は嫌なことがあったり、大きな壁にぶち当たった時に怠けてしまうことがほとんどではないでしょうか?
そして、そんな自分に気づきながらも、そんな自分を受け入れられることもせずに見て見ぬふりをしてやり過ごす…
山里さんは、自分の負の部分もすべて受け入れた上でどうすればいいか、どうすると努力の方向に自分を向かわせることができるのかを考え、実際に行動できる人だと思いました。
これは紛れもなく努力の才能だと思います。
こんなこと言うのは大変烏滸がましいのだけど、そんな山里さんに私は嫉妬しちゃいました。何よりそれだけ情熱を注ぐことができることに出会えていることに羨ましく感じました。
といっても「こんな風に必死にがんばれる人もいるんだ…私には無理だけど」という諦念の方が強いんですが・・・
一瞬でも「この人と共通点があるかも」と思った人が、遥か先の遠くにいってしまうってなんか置いてけぼりくらったみたいで寂しくなります。
そして、この本を読み終わった後に「で、お前はこれからどうすんのよ?」と問い詰められているような気分になりました。
「あ、ヤバい、わたしこのままじゃダメだ。」と、率直に思いました。
「天才はあきらめた」と言いながらも、山里さんはどんどん天才の域に登りつめて、見えないところに行ってしまう…でも同時に「天才はあきらめた」と思っているからこそどんどん成長しているのでは、と感じました。
自分の感情を素直に受け止め、そして吐き出し、さらに行動につなげている山里さん。
そうか、この人をお手本にすればいいのか。
山里亮太になりたい。
山里さんのように嫉妬に狂い、血の滲むような努力はできないけど、私だってヒザを擦りむくぐらいの努力をしなきゃいけないなと感じた今日この頃です。
と、だいぶまとまりもなく、思ったことをそのまま書きましたが、また自分が怠けそうになった時、挫折しそうになった時には、この感想文を読み返そうと思います。
たぶん、羞恥心で悶え狂うと思うけど、それもガソリンに変えてこれから努力できますように。
私も天才はあきらめます!
まとめ|山ちゃんはホンモノの天才
ここまで、山里亮太さんのエッセイ『天才はあきらめた』について紹介しました。
自分の感情を素直に受け止め、そして吐き出し、そこから行動につなげている山里さん。
そんな山里さんはホンモノの「努力の天才」だと感じました。
- 今現在なにかを頑張っている
- これから頑張ろうとしている
そんな方は山里さんの姿を見て「自分も悔しさをバネに行動を起こそう」と思うことでしょう。
気になった方はぜひ読んでみてくださいね。
山里亮太著「天才はあきらめた」はこちらから↓
エピソードや若林さんの名言も紹介!
こちらもオススメ!
Huluで「たりないふたり」を楽しもう!
山里さんとオードリー若林さんのユニット番組「たりないふたり」はHuluで見れます。
期間中の解約で料金はかかりませんので、ぜひ楽しんでくださいね!
\ 2週間無料で見れる! /
コメント